Mélancolie de C

アメスパのはなし

この前アメイジングスパイダーマン2をdvdで観たのでそれについて書きます。今日、地上波でアメスパ1をやってたみたいなので。


結論から言うと面白かったです!アメスパ2!1はな!面白くないように感じるんだけどね!いや、2も大して1と変わんないけどね!


トビーマグワイアが主人公を演じる前シリーズが好きすぎたのもあって、アメイジングシリーズには正直全く期待はしてなかった。

ヒーロー映画リメイクの流行りに乗って、

*リアリティを上げて

*悩むヒーロー

(結構楽天的というか人間関係に煩わされないヒーローが多かったけど、近年様々なことに悩むヒーローが増えた気がします)

をやろうとしてるだけでしょ、って思ってたし。


実際アメスパ1では、スーツがえらくかっこ良く(?)なったし、手首から出る蜘蛛の糸を調節するメカ的なんかが登場するとか、リアリティ上がってたし、物語の描かれ方も悩むヒーローを据えてるような雰囲気だった(はず。観たのがずいぶん前で、諸々の描かれ方の違いとかはすっかり忘れました。)

んで1が面白くなかったのは、そういう「悩む」ヒーローと思わせといて、主人公があっけらかんとしすぎてて、ストーリーが破綻してるように感じられたからだと思うんだよね。(地上は見そこねてほぼ覚えてないけど……)

1の終盤であんなことがあったにも関わらず、えっ?!お前?!てなるラストでしたし。

加えて主人公を変えたメリットがないように感じられた。前シリーズと今シリーズで主人公を演じる役者の雰囲気違いすぎるんですよね。だからチェンジするからには新シリーズはまた違った味わいになるかと思いきや、1では戸惑いのほうが大きくて、役者とキャラクターの親和性に思い至らず。



そんな感じで「あーやっぱし前シリーズ最高やなー、アメスパ2あるけど映画館で観なくていいや……」てなってたんですが、2!最高でした!!!(なんだかんだでDVD出てすぐ借りた人)

序盤は1の偏見もあってコレジャナイ感拭えなかったんですが、ハリー(今作で出てくる悪役の1人)が悪役に覚醒してからはめちゃくちゃ楽しかったです。(私だけかもしれない。もしくは腐女子並みの感想かもしれない)

めちゃくちゃ偉そうなこといいますが、全体的にキャラ設定というか、深み?みたいなものが甘い気がしましたが、それがテンポを良くして娯楽映画として完成されてる気がしました。

そう、娯楽映画なんですよアメスパ。いわばハリーはもはやマルフォイ的なアレですよ。(ちょっと良くわからなくなるけど)

どちらかといえばキャラクター映画(ライトノベルっぽい映画)として楽しめるようつくられたものなんだなという感じがしました。


最近は悩むヒーローもの、という方向性でばかりリメイクされている中、安直にそれに乗っかるのではなく、あえて楽天的なヒーローだったのも好感を持てます。(2にはいってようやく持てたんだけどね)

安直に乗っかったなぁ、と思ったのはマンオブスティールでしたね。あれは、うん。余り面白くはなかった。

そんな楽天的なヒーローとなると、そりゃドビーマグワイアではいけないわけで。彼はもう色んな作品出まくっててイメージ固定されちゃってるし。なるほどこんなどこにでもいそうな、特に悩みもなさそうな俳優になるわけだ。

(俳優が固定イメージ持ってると、キャラ映画として成り立ちづらいのではないかとふと思いました。処刑人然り)


そして更に良かったのは、行間がたくさん用意されていたこと。

これはおそらく腐女子並みの感想ですが、浅いキャラ設定だからこそ、行間を読みまくりたい人(腐女子はだいたいそうな気がする)にはとてもおいしい仕上がりになってたと思います。

たとえば、主人公がたまにみせる真剣さ、あれは「楽天的にみえて実は真剣に悩んでるんだなぁ」ともとれる。そんなキャラ映画な娯楽映画に仕上がっておりました。


ちと褒め過ぎかもしれませんが、私は2好きでしたし、続編も出たらみたいですね。

でもDVD買うには至らないし、2も1以上にハァ?!お前?!と思うところはめっちゃありました。


キャラは好きなんだけど、このマンガ家話つくんの微妙に下手よなぁ〜、いや読むけどさぁ〜

みたいな感じの映画。でもハリー観てほしいからすすめる。あとリアリティ?というか、SF?科学?的な面白さもある。なのでぜひ、今日1みてまじないわ、と思っても2までみてみてください。

ゲオで借りるなら、みんなに損はないはず。人によってはツタヤで借りると損するかも。